環境保全、普及訴え 宝酒造“焼酎量り売り”を紹介

  • 2017/7/10

▲会場となった代々木公園。幅広い層の人が参加した

環境省が主催する「エコライフ・フェア2017」が3~4日、都立代々木公園ケヤキ並木・イベント広場(東京都・渋谷区)で開催された。生物多様性の保全、地球環境の保全、3R(リデュース、リユース、リサイクル)や廃棄物対策、地球温暖化対策などの環境問題に加え、東北や熊本の被災地復興支援などの幅広いテーマについて、それぞれ創意工夫をこらしたブース展示やワークショップコーナー、トークイベントやコンサートなどが行われた。

エコライフ・フェアは環境月間とされる毎年6月に、活動の普及を呼びかけるイベントとして開催されている。会場には子どもから高齢者まで幅広い層が足を運び、環境に対するさまざまな取り組みを体験した。

参加企業は環境保全に対する自社の取り組みなどを紹介した。酒類、酒精、調味料、その他の食料品および食品添加物の製造ならびに販売を行う宝酒造(京都市)は、同社が扱うphoto3容器についてリデュース(Reduce:減量化)、リユース(Reuse:再使用)、リサイクル(Recycle:再資源化)の3Rにリフューズ(Refuse:発生抑制)を加えた4Rの取り組みを進めている。

同社では家庭にあるペットボトルなどを販売店に持参し、必要な分だけ詰めて購入する『焼酎の量り売り』を実施。購入のたびに出る空き容器を減らすことができる環境配慮面だけでなく、「欲しい量だけ買える」などの消費者側からのメリットもあり、現在、同店と提携する全国約160店の販売店で実施されているという。

制御機器やケーブルアッセンブルを扱う専門メーカーのmSe(エムエスイー)は、無尽蔵な太陽エネルギーに着目し、自社で使用する電気の自産自消の取り組みなどを進め、ソーラー発電売電管理、ソーラー防犯灯セット、太陽光発電蓄電照明セットなどを開発、販売している。会場では、ブーステントの上にソーラーパネルを設置し、その電源で冷蔵庫やテレビ、ドローンの充電、植物の育苗セット等を稼働させ、太陽の恵みの活用を訴えた。

リサイクルで作る五輪メダル

▲不要な小型家電製品を集めて五輪のメダルを作るプロジェクトもPRした

東京都は2020年に開催されるオリンピック・パラリンピック競技大会で使われる入賞メダル約5000個を、不用になった小型家電製品に含まれる有用金属(金・銀・銅)から活用する『都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト』を進めている。これに伴い、東京2020組織委員会・環境省・日本環境衛生センター・NTTドコモ・東京都のブースでは、回収ボックスを前にマスコットキャラクターがプラカードを手に「不用になった小型家電は、回収すればメダルに変わります」と周知を呼びかけていた。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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