2日間で3万6500人が参加

5月6~7日、神戸市で「078」というイベントが初開催され、3万6500人が参加した。音楽、映画、ファッションなどさまざまなコンテンツを集めたイベントを開催し人を集めることで、神戸の都市ブランディングを刷新する狙いだ。

イベント名である「078」は神戸市の市外局番だ。神戸を代表するイベントに成長させたいとの思いから名づけられた。

会場はJR三ノ宮駅から徒歩5分にある公園「東遊園地」「みなとのもり公園」と交流施設「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KITTO)」の3カ所。音楽ライブや映画の上映、企業による講演や展示、ファッションショーなど、さまざまなプログラムが行われた。

開催のきっかけとなったのは2014年11月に制定された「まち・ひと・しごと創生法」だ。神戸市は雇用の創出や人口流入などといった地方創生における基本方針を設け、産官学民80名ほどによる懇話会が開かれるようになったのだが、その中で飛び出した神戸大学の藤井信忠教授のアイデアが078の基となったという。

参考としたのは、米国テキサス州のオースティンで毎年3月に開催されている「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」だ。同イベントは音楽、映画、ITなどを中心とした投資家と起業家のマッチングイベントで、約30年にわたって開催されている。開催規模は年々拡大しており、今では町ぐるみのイベントとして国内外に知られるようになった。「SXSWを神戸で、地方創生イベントとして実施する」。こうした考えから、民間企業と市による実行委員会が組織された。

運営に携わった神戸市の藤岡氏は「基本的なコンセプトは『若者に選ばれ、誰もが活躍するまち』をつくりあげるということ。音楽や映画、ITなど異なるテーマを融合させ、市民と一体となって町を挙げてのイベントとして盛り上げていく。そうすることで、神戸の古いイメージを刷新し、新しい文化を生み出す都市として市内外に発信したいと考えた」と語る。

運営費用は約3000万円だ。市の予算が充てられるほか、企業の出展や協賛で賄った。スカイマーク(東京都大田区)やヤフー(同千代田区)、地元神戸の交通機関などがスポンサーになるほか、イベント運営をすべてボランティアスタッフで行ったことで低コストに収めることができたという。

「今は市外の人がどれくらい来場したかなど、詳細な結果分析を行っている。参加者への聞き取りでは盛況だったが、具体的な効果をしっかりと測定しなければならない。また、異なるジャンルのイベントを融合させているので、参加者にとっては一つのイベントだということがわかりにくいように感じた。今後はそうした課題を解消できるようにしたい」と藤岡氏は語る。既に次回開催が決まっている。神戸版SXSWは都市ブランディングイベントとして定着するか、注目が集まる。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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