10年続いたビエンナーレの⅓

神戸市と港都KOBE芸術祭実行委員会が、今年初めて開催する「港都KOBE芸術祭」の予算額が1億円となり、2015年まで開催されていた芸術祭「神戸ビエンナーレ」よりも2億円低く抑えられる。仮設テントやコンテナを使用せず、既存の港湾施設や旅客ターミナルを展示スペースとして使い、大幅な予算減に対応する。

港都KOBE芸術祭は、9月16日から10月15日に、神戸港と神戸空港島にある施設を会場として開催する。神戸開港150年を記念して行われる一連のイベントの一つだが、2015年まで開催されてきた芸術祭「神戸ビエンナーレ」の流れを汲んだものだ。07年に始まった神戸ビエンナーレは2年に1度開催される芸術祭として、毎回来場者を増やし、15年には38万人が来場した。芸術家や愛好家だけでなく市民の間でも認知度は高かったが、回を追うごとに寄付金が減り総予算3億円に占める市の持ち出しが増え続けた。

予算縮小を受けて、港都KOBE芸術祭は、開催期間を1カ月に短縮した。また、入場料を無料にして、チケットを管理するスタッフの人件費を削った。さらに、既存施設を使用するのに合わせて、テーマを現代アートに絞った。現代アートの場合、展示のために作られた空間でなくても、対応できる作家が多いからだ。今回作品を出展する作家は20人程度となる見込みだ。そのうち、16人はすでに決定し、この後、海外から招聘される作家が決まる。

何故やるのか再検証

「神戸市市民参画推進局文化交流部 樺山宗寿係長の話」
神戸ビエンナーレは、阪神淡路大震災後10年を迎える際に行った「文化創造都市宣言」を具現化する取組みとしてスタートし、2015年に10年の区切りを迎えた。今後は、港都KOBE芸術祭の結果も踏まえ、多くの住民にアートを身近に感じてもらう取組みや、観光客を誘致して地域経済に寄与できるか、などの視点から検証する。


国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎

2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

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