道外にアピールする限られた機会【自治体の出展戦略】北海道経済部産業振興局
- 2020/4/20
北海道経済部産業振興局環境エネルギー室(札幌市)
@ ENEX

北海道経済部産業振興局環境エネルギー室(札幌市)は、5年前からエネルギーの専門展示会「ENEX」に出展する。北海道の環境・エネルギー関連企業の販路拡大が目的。3年前からは16小間に16社前後が出展し、毎年、5社が新規出展する。北海道には太陽光、風力、地熱、バイオマスなど資源や自然環境があり、積雪寒冷地ならではの技術や製品が多数展示された。
地中熱利用の技術も発達している。地中100mの温度は年間を通じて10~15度で安定しており、その熱を利用した融雪システムの技術を積み重ねたからだ。こうした地中熱や太陽光エネルギーを最大限に利用し環境配慮の省エネルギー建造物「ZEB(ゼロエネルギービル)」の建設も進み、都心部での活用も期待される。さらに実用面で注目を集めたのは、電気や水道を必要としないバイオトイレだ。オガクズが微生物を分解し、排泄物を無臭化するものだ。2週間使用できるため、避難所、介護、人里離れた山間部などで採用されている。
展示会以外のプロモーションは道内が中心のため、全国から来場者が集まる「ENEX」に寄せる期待は大きい。
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20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。