県民 反対6割 群馬展示場建設計画

群馬県高崎市に建設予定の大規模コンベンション施設の建設計画について、県民の過半数が反対していることが明らかになった。県議会の民進党議員らが所属する会派「リベラル群馬」が行ったアンケートによるもので、全体の約6割が反対と回答した。

アンケートは2月16~18日に、インターネットを通じて行った。対象は県内の各市町村に在住する20~70代の男女で、1000名から回答を得た。回答は、施設の建設計画について「どちらかと言えば反対」が38・1%、「反対」が18・2%、「どちらかと言えば賛成」が37・6%、「賛成」が6・1%だった。結果、反対派は全体56・3%、賛成派は43・7%で、反対派が12・6%多いことになる。

2月24日に開かれた県議会本会議で、リベラル群馬の後藤克己議員が明らかにした。結果について大澤正明知事は「2013年から毎年行っているコンベンションフォーラムに計1050名、14年に行った県民説明会では1300名超が参加し、十分な合意を得たと考えている。

また、周辺住民との意見交換会も30回以上行ってきた」とした上で、従来通り計画を進めていく意向を示した。また、大澤知事は答弁の中で、施設オープン後の主催団体の誘致について、補助金制度を設けない考えを示した。「立地の優位性や観光資源が豊富にあることから、群馬独自の魅力を伝えることで、主催団体の誘致を図る」とし、一刻も早く建設を進める方針を示した。

開業は2020年夏

施設は2017年度後半に着工し、20年夏までの開業を目指す。総事業費は350億円にのぼる。建設地はJR高崎駅から約1㎞にある、高崎競馬場の跡地だ。敷地面積は11万1750㎡で、多目的展示会場や会議室を有する4階建て施設を建設する。展示面積は首都圏以外では最大級となる1万㎡となる。会議施設は1000人を収容するメインホールと、500席の大会議室が1室ずつ設ける。他にも、200人収容の中会議室と40人定員の小会議室をそれぞれ4室設置する。合計収容人数は2460名で、大規模コンベンションから小規模セミナーなど、幅広い利用に応える。

建設計画は09年3月から翌年6月にかけて実施された有識者検討会の中で策定された。県民アンケートの実施や企業経営者らによる検討の結果、県外からの誘客促進につながる国際会議や展示会の誘致のため、コンベンション施設の建設を決めた。

群馬県内の展示会場は展示面積5000㎡の「グリーンドーム前橋」と、同1500㎡の「ピエント高崎」の2施設しかなく、大規模展示会やコンベンションの開催実績は少ない。県によると、06~10年の5年間で、県内で開催されたコンベンションの数は7回で、全国では下位から7番目だった。一方、県内には製造品出荷額の大きい輸送用機械器具や情報通信機械機器、繊維部品などの事業所が多数あり、県は大規模な展示会場を建設することで各産業を成長させたい狙いがある。

また、最先端のがん治療施設であり重粒子線治療施設を備える群馬大学を有していることから、医療技術の高さを強みに学術会議の誘致にも自信を見せており、大澤知事は早急に建設を進めたい思惑がある。県が事業者らを対象に行った事前調査では、同施設での展示会・コンベンション利用意向は約700件あったという。

 


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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