70周年 時代を映す特別展 「人とくるまのテクノロジー展2017横浜」

▲最先端の自動車技術が集結する

昨年は8万7000人が来場

公益社団法人自動車技術会(東京都千代田区)は5月24~26日、パシフィコ横浜で「人とくるまのテクノロジー展2017横浜」を開催する。今年は自動車技術会の創立70周年の節目となることから、同産業の歴史と未来をテーマとした特別企画展示も実施する。

特別企画展示のテーマは『過去、いま、未来』で、それぞれの内容に基づいた展示や講演会が行われる。

「過去」編では、自動車産業の歴史に沿って当時の自動車を展示する。高度経済成長期やオイルショック、バブル期など時代の節目に合わせて、その時代を象徴する自動車を各メーカーが展示する。スポーツカーやEVなど、自動車とともに産業の歴史を振り返る内容となっている。

「いま」編では、現在販売されている最新の自動車の試乗会を実施するほか、各メーカーのエンジニアたちによる講演会が開かれる。技術的な内容から開発の裏話など、さまざまな内容が聞けるという。

「未来」編では、識者による講演が行われる。自動車技術会の創立100年へ向けた次なる30年間の取り組みについて考えるもので、テーマは「社会に、車に求めるもの」「人とくるまの新たな関係」「車の価値…単なる道具か」など、今後の業界動向を見据えた内容となっている。

公益社団法人自動車技術会(東京都千代田区)窪塚孝夫常務理事

自動車技術会の窪塚孝夫常務理事は「いま自動車産業は、自動運転化に伴うサイバーセキュリティ対策が求められている。こうした課題は時代やトレンドによって次々と生まれてくるので、技術者たちが企業の垣根を越えて情報交換できる場なくしては産業の発展は望めない。そのため、この展示会では商談の場としてだけではなく、出展者と参加者の交流のきっかけになるように心掛けている」と話している。

■公益社団法人自動車技術会

自動車技術に携わる研究者や技術者、学生などが参加している学術団体。1947年に設立され、会員数は5万1556人にのぼっている(2月1日現在)。1992年に自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展」を初めて開催し、出展・来場者数は年を追うごとに増加している。自動車部品や電気・電子機器のほか、学生や官公庁など幅広い来場者が参加している。

同展では別会場にて技術者や研究者が最新の研究成果を発表する「学術講演会」も実施されており、昨年5月には96セッション・442編の論文発表が行われた。海外からの参加企業も多く、14年からは名古屋での開催もはじめている。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材。

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