日本フラワー&ガーデンショー 敷地1.5倍に拡大して開催

昨年は来場者9200人増 市内の小・中学生にビラ配布

日本フラワー&ガーデンショーが、会場面積を1・5倍に拡大する。パシフィコ横浜に会場を変更した昨年、来場者数が9160人増加し5万9525人に達したことが、主催者の肩を押した。横浜市との連携を深めたことが、増加を後押しする要因になった。市内の小中学校で、生徒に向けてチラシを配布したことにより、子どもやファミリー層の来場も増えた。

今年27回目となるこのイベントは、過去24回を幕張メッセで開催してきたが、昨年、パシフィコ横浜に会場を変更した。長年同じ会場で開催してきたことにより来場者の顔ぶれが固定化されてきたことが、かねてから主催の(公社)日本家庭園芸協会(東京都中央区)で課題となっていた。

本来、イベントは家庭園芸の裾野を広げるため初心者から熟練者まで幅広い園芸の愛好家を対象にしてきた。特に、近年は園芸愛好家の高齢化が進み、若年層や初心者を取り込む底辺の拡大が求められていた。

横浜への変更案は、協会内の理事会で数年前に立てられた。きっかけは「全国都市緑化フェア」という別のイベントの存在だ。緑化フェアは、全国から毎年1都市が選ばれ、地元自治体の主催で3カ月間開催される。2017年に横浜で開催されることが分かると、協会は横浜市に連携協力を呼びかけた。これが快諾され、会場変更の流れが決まった。

昨年は、幕張時代よりも狭い会場となった。都市緑化フェアと連携する今年は幕張時代の9000㎡を超え、1万㎡となる。イベントの目的は、園芸のファンを獲得することだ。会場では、前回好評だった子ども向けや初心者向けの体験型ワークショップが企画され、植物に縁がない人にきっかけを提供しようと趣向が凝らされる。


▲新しい来場者の獲得について話す事務局長の金子明宏氏

前年踏襲する発想がなくなった

「会場を変更するのは本当に怖いこと。協会の中で何年も議論が交わされた」と事務局長の金子明宏は話す。長年使ってきた会場を変更すれば、来場者が減ると考える方が自然だからだ。企画の中身を丸ごと変える方が、はるかにリスクが少ないという意見もあった。

それでも会場を変えたのは、園芸の裾野を広げるために新しい来場者との出会いを選んだからだ。「会場変更が決まったことにより、リピーター来場者の嗜好に合わせるよりも、新天地で新しい来場者を獲得するための施策を考えよう、という発想に変わった」


国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎

2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

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