長谷川遼平のイベント取材日記(6)

イベント会場はトレンド最前線

「このあいだは、銀座から富士山まで往復で乗せた。金額は16万円。観光客さまさまだね」年末、銀座かいわいで流すタクシー運転手が上機嫌に話した。

当社が居を構える東京都中央区銀座は、新年から外国人観光客であふれていた。多くは中国・台湾などアジア圏からの訪日客。世間では一息ついたかに見える爆買いブームは今なお続き、外国人をターゲットにしたイベントなどが各地で開かれている。

昨年12月にIR推進法案が国会を通過するなど、インバウンド強化の流れは如実に大きくなっている。イベント会場でも、訪日観光客をターゲットにしたサービスを開発する企業が目立ってきた。

昨年、不動産業界で外国人観光客を住宅に宿泊させる「民泊」が流行し、大手民泊サイト『Airbnb』では、数万件にのぼる住居が登録されている。急増する観光客に対してホテル・旅館が不足するなか、新たなビジネスとして広がりを見せている。

こうした新産業の誕生には、必ずイベントがその勢いを支えている。日経BP社が主催する『インバウンド・ジャパン』をはじめ、さまざまな展示会の中でインバウンド関連の特設コーナーが設けられた。弊紙グループが主催するアパートオーナー向けの展示会『賃貸住宅フェア』でも、2015年から民泊関連の出展者が急増している。

2017年がどんな年になるのか、多くの人が注目するが、その答えはイベントにある。トレンド発信の最前線から、今年も情報をお届けしたい。

 


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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