▲小さな縫製会社ながら、石川県の伝統工芸を取り入れたオリジナル商品で、海外展示会に挑戦している大沼洋美社長

ヒロ(石川県金沢市)
@メゾン・エ・オブジェ・パリ(仏)

▲フランスの「メゾン・エ・オブジェ・パリ」などで好評だった「漆塗りのお針箱」

年商4000万円、スタッフ4人の縫製会社ヒロ(石川県金沢市)は経済産業省や中小機構などの公的支援を利用して海外の展示会に出展した。80年前に一台のミシンから始まり、大手アパレルメーカーの製造を受注していた頃は300人のスタッフがいたが、大手が生産を海外に移したのに合わせ規模を縮小した。

4年前、石川県の伝統工芸を取り入れ、針と糸を用いたオリジナル商品を作った。ミニチュアサイズの「九谷焼の針山」(2000円)と「漆塗りのお針箱」(2800円)。月に50万円売れる。

当初から海外での販売を意識した。経費を抑えるために出展料が無料になるものや、半額負担で出展できるものを探した。それぞれ書類審査があり、なかには倍率が5倍を超える人気の海外支援もあったが、高い確率で通過してきた。「書面を通じて熱い思いを伝えた」と大沼洋美社長は話す。プロの力も借りた。司法書士やライターに代筆してもらうと、審査を通過するようになった。

支援を受けて出展した海外の展示会はフランスのインテリアデザインとライフスタイルの国際展示会「メゾン・エ・オブジェ・パリ」やドイツで行われる消費財の国際見本市「アンビエンテ」、アメリカの「サンフランシスコギフトショー」など。

サンフランシスコでは「九谷焼の針山」が老舗ギフトショップ、ガンプスに600個、「メゾン・エ・オブジェ・パリ」では地元の百貨店に20個売れた。アメリカでは「九谷焼の針山」は、指輪を置くリングピローとして受けがよく、文化の違いによる新たな需要を発見した。「海外では、商品をしっかり見てもらえる。日本では自分の目よりも、他者の評価を気にする来場者が多い。最初は地元で見向きもされなかったが、パリやアメリカの展示会で評価されたというと、途端に興味を寄せてくれた」(大沼社長)


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