リードエグジビジョンジャパン(東京都新宿区)が、今年新たに住宅・都市開発の総合展『住宅・都市イノベーション総合展』を開催した。初回ながら345社の出展者を集めた秘訣は、同社独自の地道な集客活動だった。

「会場に入りきらず、100社以上の出展を断った」。そう話すのは、同展示会の事務局長を務める、リードエグジビジョンジャパンの田中岳志取締役だ。会場となった東京ビッグサイト東展示場7~8ホールには、345社の出展者がところ狭しと立ち並んだ。

来場者は3日間合計で2万3807名にのぼった。会場入り口に並ぶ人の列は、3日目の午後になっても途絶えることがなく、会場を歩く人からは「すごい人だかりだ」とつぶやく声が方々で聞こえた。

会期2年前から集客に注力

年間170本(2017年予定)の展示会を主催する同社だが、住宅に関する展示会を開催した経験はない。そうした中で、多数の出展者を集めることができた理由には、集客力の強さがある。 同社が今回の展示会の開催を決めたのは、会期から2年前のこと。多数の展示会を開く中で「衣・食・住のうち住がなく、取引企業から要望の声があった」ことがきっかけだ。

同社が展示会を立ち上げる際に重視するのは、商談目的のバイヤーを集めることだ。設計士やハウスメーカーなど展示会の来場者層を明確にし、それらが加盟する団体などと手を組むことで、来場対象となる企業へと一斉に告知を行う。今回の展示会でも、(公社)日本建築士会連合会や(一社)日本建築士事務所協会連合会など20団体超が後援し、集客に貢献した。

こうした団体とのつながりの強さを示すのが、展示会開会時に行うテープカットだ。同展示会では建築環境省・エネルギー機構の村上周三理事長や日本建築士会連合会の三井所清典会長をはじめ、野村不動産や森ビルなど大手企業の役員ら40名が参加した。業界の大物が集まるからこそ、「出展者のやる気もあがる」と田中取締役は語る。

会場では17年9月に行われる大阪開催と、17年12月に開かれる東京第2回開催分の出展申し込みが行われ、会期3日目の午後時点で既に8割ほどの出展が確認できた。

第1回 住宅・都市イノベーション総合展
会期:12月14~16日
主催:リードエグジビジョンジャパン
場所:東京ビッグサイト 東7~8ホール


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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