五輪開催に合わせた商品開発~シリーズ五輪の影~

▲神津精機(神奈川県川崎市)の三宅雄一郎課長

五輪・パラリンピック開催に伴い、東京ビッグサイトが約2年間使用できなくなる。同会場で開かれる約300の展示会は、同期間にりんかい線・東京テレポート駅付近に新設される仮設展示場へと移るが、仮設展示場の床面積は現在のビッグサイトの約4分の1。このままでは多数の展示会が開催できなくなる見通しだ。これに対して、展示会に出展することで商売相手を見つける全国の中小企業からは悲鳴が上がっている。

数千万円の売り上げ損失

「オリンピック開催の年に合わせて開発を進めている商品があるのに」。精密測定機器の開発・販売を行う神津精機(神奈川県川崎市)の営業三課に不満が渦巻いていた。

三課が担当する高度形状測定システム『Dyvoce(ダイボス)』は、「ウエハ」と呼ばれる半導体製造に使われる円柱状の部品などの測定に使用される機器で、価格は700万~1000万円。年間販売額は約1億5000万円で、展示会出展で企業にお披露目し、その後数年かけて購入に至ることが多い。

「我々のような機器メーカーは、新作を発表する場所がなくなると、顧客にPRする手段がなくなる。五輪開催の年に合わせて開発している商品をどこで売ればいいのか、答えは見つからない」(営業三課・三宅雄一郎課長)


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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